以前のブログ記事でも紹介しましたが、放射性物質に対して、味噌や日本酒など、発酵食品が有効であることが、歴史上の事実から判明しています。

1945年8月9日、第二次世界大戦終戦の直前に、広島に続いて長崎にも原爆(原子爆弾)が投下されました。

その時、爆心地からわずか1.4キロメートルの病院で被爆した医師、秋月辰一郎氏の手記『死の同心円』に、その付近で被爆した人々が次々と原爆症により亡くなっていく中で、秋月医師と病院の職員、患者だけが奇跡的に生存したという事実が記されています。

また、同じく『死の同心円』には、日本酒を飲んでいてやはり原爆症にかからずに奇跡的に生き残った3名の方(いずれも男性)のケースについての記述が残っています。

このことから、まず、発酵食品が、放射性物質による人体へのダメージを回避する役割を担っていることは、事実として明らかだということが言えます。

ここで1点だけ、お断りしておくと、当時の味噌や日本酒は、現在の私たちが、スーパーやコンビニで買っている味噌や日本酒とは、似て非なるものです。

というのも、現在の味噌にも日本酒にも、品質(味)を一定に保つのと、コストダウンのために、大量の添加物が使用されているからです。

一方、長崎の原爆投下時に秋月医師やその周りの人が食べたり飲んだりしていたのは、添加物の入っていない、いわゆる微生物が生きている本物の発酵食品としての味噌や日本酒です。

ということは、彼らの身体を放射性物質から守ったのは、まさに、微生物が生きている本物の発酵食品だ、と言っても良いでしょう。

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ここで皆さんは一つの疑問に突き当たるに違いありません。

それは、恐らく、

なぜ本物の発酵食品を摂っていた人だけが、放射性物質による原爆症にならずに助かったのか?

そして、その科学的、医学的な根拠は何か?

という疑問でしょう。

その疑問を解くには、「活性酸素」と「水素」そして、電子の動きに着目する必要があるのです。

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私が上記の疑問を持ったのも、先に紹介した書籍『死の同心円』がきっかけでした。

本物の食品が放射線障害から身体を救ってくれることは間違いない。
しかし、その理由がわからない。

そんなもどかしい思いを救ってくれたヒントは、意外なところにありました。

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それは、いつも我が家で愛飲している、無濾過・無添加の日本酒「香取 純米90」を造っている蔵元、寺田本家の前当主である寺田啓佐さんの著書『斎藤一人 発酵力 微生物に学んだ人生の知恵』の中の一節でした。

発酵がなぜ身体にいいかというと、身体が発酵していると、身体の中の活性酸素が原因で起こる電子不足を補ってくれるからです。これはあくまでも仮説ではありますが、多くの医師がこれを認めだしています。

今、活性酸素は病気や老化の原因として注目されています。その原理を簡単に説明すると、安定した酸素は原子核のまわりの電子が二個でペアになっているのに対して、活性酸素はこれがペアになっておらず、不対電子をもった不安定な状態なのです。だから、なんとかして自分を安定させようとして、近くの分子から電子を奪い取ってしまうのです。 これがいわゆる〝酸化させる=サビさせる〟ということなのです。これが体内で起こると細胞を酸化させ、シミやシワのほか、ガンや動脈硬化など、大きな病気の原因にもなると考えられています。

寺田啓佐著『斎藤一人 発酵力 微生物に学んだ人生の知恵』 

そうだ!これだったのか!と全ての疑問が解けた瞬間でした。
いても立ってもいられなくなった私は、早速、酸化と還元について、調べてみることにました。

この酸化と還元は、酸素、水素、電子のやり取りに着目した3つの定義があります。詳しく見ていきましょう。

酸素のやり取りによる定義

物質が酸素と化合する反応を酸化(さんか)、酸素を失う反応を還元(かんげん)といいます。


水素のやり取りによる定義

物質が水素を失う反応を酸化水素と化合する反応を還元といいます。


電子のやり取りによる定義

物質が電子を失う反応を酸化、電子を受け取る反応を還元といいます。


以上の3つの定義で見てきた酸化反応、還元反応をまとめて酸化還元反応として以下にまとめます。

酸化還元反応

酸化還元反応(さんかかんげんはんのう)とは、2種類の物質間で酸素、水素、電子の授受が同時に起こる化学反応のことをいいます。 

酸化と還元 - 酸素、水素、そして電子のやり取り - 図解でわかる危険物取扱者講座 

一般的に酸化というと私たちは物質が酸素と結びつくとしかイメージしません。

しかし、実際には、酸化とは、酸素と結びつくと同時に
  • 水素と電子を同時に失う
ことでもあったのです。

これは前述の寺田さんの著書『斎藤一人 発酵力 微生物に学んだ人生の知恵』の記述とも一致します。

活性酸素が周りの細胞から電子を奪う存在(酸化剤)なら、発酵はその逆で、電子不足を補う還元剤として存在していることになります。

そして、このことから、もしも、放射性物質によって活性酸素(酸化剤)が生み出されるのだとしたら、発酵(=発酵食品を摂ること)によって人間の体内に生まれるものは、水素(=電子)にほかならないのではないか?という仮説が導き出されるのです。

  • 放射線は細胞内に活性酸素を生成する
実は、放射線が人体の細胞内に活性酸素を生成することは、多くの書籍で明らかにされています。

放射線が遺伝子を傷つけることはよく知られており、がんの原因になると心配する方が多いのですが、実は、放射線の害の80%は、悪玉活性酸素ヒドロキシルラジカルによる害なのです。
つまり放射線の害の大部分は、悪玉活性酸素の害といえるのです。
これは私の考えというより放射線の教科書に最初に書かれていることです。
体の大部分は、水ですので、放射線が体にあたると、最初にぶつかるのは、水です。水と放射線が衝突すると、ヒドロキシルラジカルが直接発生し、そのヒドロキシルラジカルが遺伝子を傷つけることになります。

太田成男著『水素水とサビない身体: 悪玉活性酸素は消せるのか』 

これで、『死の同心円』において、被爆した人たちの多くが原爆症により亡くなっていった原因が明らかになりました。彼らは、原爆から放出された大量の放射性物資を摂り込んだことにより体内に生じた活性酸素によって遺伝子が傷つけられ(=酸化により電子を奪われて)、亡くなっていったのです。

  • 発酵とは、水素を発生させること

それでは、その逆に、発酵が還元作用を持つ水素を生み出すのではないか?という仮説ですが、まず、発酵の定義について、ウィキペディアにて調べてみることにしましょう。

生物がエネルギーを得るための代謝は、大別して発酵、呼吸、光合成の三種がある。発酵と呼吸(好気呼吸、嫌気呼吸)は、有機物(例外的に硝酸塩や硫酸塩などの無機物)を酸化させ、その時遊離されるエネルギーでATPを合成する過程である。この酸化反応の副産物の水素(もしくは電子)の排出形態により3つの代謝に分けられる。すなわち、水素(もしくは電子)を有機物に渡せば発酵、酸素に渡せば好気呼吸、無機物に渡せば嫌気呼吸である。

発酵 - Wikipedia 

ここで言う有機物とは何のことを指すのでしょうか?

引き続き、コトバンクにて、有機物について調べてみます。

有機物 ユウキブツ
デジタル大辞泉の解説
ゆうき‐ぶつ〔イウキ‐〕【有機物】

1 有機体すなわち動植物体を構成している物質

すなわち、有機物とは、簡単に言えば動植物のことであり、これを発酵食品に当てはめると、例えば、味噌であれば大豆であるし、日本酒であれば米、ぬか漬けであれば野菜、ということになります。

つまり、発酵食品においては、その原料となった肉や野菜に、水素(=電子)が大量に含まれていることが、上記のウィキペディアの記述から推測できます。

そして、そこから、その発酵食品を摂取した人間の腸において、大量の水素が発生しているのではないか?と考えるのは、ごく自然なことだと私には思えるのです。

そして、その答えも、ウィキペディアの中にありました。

水素ガスの産生と抗酸化作用

難消化性である食物繊維や乳糖の摂取と腸内細菌により呼気やおならへのガスの産生と排出が高まる。産生されるガスは水素とメタンが多いが、メタンは個人差がありメタン産生菌を有していないとメタンは産生されない。おならと呼気の水素量の相関は0.44と高い

水素による抗酸化作用が各種研究で報告されているところであり、また、腸内細菌は水素を産生している。コンカナバリンAを用いて肝炎を誘導したマウスの実験では、抗生物質を使用して腸内細菌にる水素発生を抑制させたマウスと比較して、通常の腸内細菌が発生させた水素はマウスの肝臓の炎症を抑制することが認められた。

腸内細菌 - Wikipedia

また、一般社団法人「臨床水素治療研究会」代表理事であり、辻クリニック院長の辻直樹先生の著作『なぜ水素で細胞から若返るのか』にも、善玉腸内細菌の働きにより体内で水素が発生するという事実が記されています。

この話をすると、驚く形がとても多いのですが、赤ちゃんのゲップを測定すると、四分の一は水素ガスです。おならには成人でも「水素」が含まれています。
では、何がきっかけで「水素」をつくるのかというと、善玉腸内細菌が糖を食べることで水素ガスを発生することがわかりました。
糖尿病の治療薬のひとつに「アカルボース/ボグリボース」という薬があるのですが、この薬は糖の吸収をゆっくりさせる効果を持っています。血糖値が一気に上がることを防ぐために服用するわけですが、この薬を飲むと、「水素」が呼気として出てくることがわかりました。ゆっくり吸収されるために残っている糖が腸内にあり、この糖を善玉腸内細菌が食べると水素ガスが出るのです。
糖の吸収をゆっくりさせるものの代表といえば「食物繊維」です。そこで糖と食物繊維を一緒に食べ、呼気を測ってみたところ、水素ガスが出ることが確認されました。つまり、「水素」は腸のなかでつくることができるということが判明したのです。

ですから、腸の健康を保つことは、体内で「水素」をたくさん製造できるということになります。そのためには、腸内環境が整わなければなりません。腸内環境のためには、第四章でも述べたとおり、余分な糖分や毒を摂取しないことです。
体内水素をつくるために糖が必要だからといって、過剰に摂取すれば腸内バランスが崩れ、「水素」を生み出すはずの善玉腸内細菌が減少してしまうからです。

辻直樹著『なぜ水素で細胞から若返るのか

ようやく前述の『斎藤一人 発酵力 微生物に学んだ人生の知恵』と『死の同心円』まで戻ってきました。

水素(=電子)を多く含む発酵食品は、当然のことながら腸内の水素発生量を増やし、その結果、活性酸素により奪われた(=酸化させられた)細胞の電子不足を補ってくれるのです。

それは、言い換えれば、活性酸素に電子を供給することで、還元し、水に戻すことと同義です。

補った電子が、活性酸素と結びつくことで、結果的に、細胞の酸化(=老化)を防止してくれているからです。

おそらく、長崎の原爆投下時に、玄米と味噌汁を毎日食べていた秋月辰一郎医師とその仲間達、そして、日本酒を浴びるように飲んでいた人たちの腸内は、通常の人よりも腸内が発酵した状態にあったに違いありません。

すなわち、彼らの腸内は、放射線により生じた活性酸素を還元できるだけの、十分な水素(=電子)に満ち溢れていたのです。


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