その著書『食べものだけで余命3か月のガンが消えた 全身末期ガンから生還した、私のオーガニック薬膳ライフ』が30万部のベストセラーとなった薬膳料理研究家の高遠智子さん。

彼女は28歳の時、末期の卵巣癌で余命半年の宣告を受けます。

「貴女、ご家族はいらっしゃらないんですよね。それでは、ストレートに説明します。

画像を見てください。

原発卵巣ガン(スキルス性)でステージ4
。胃にも転移して腹水が溜まっています。お腹が張って食欲がないはずです。余命はおそらく半年でしょう

まず処置として、腹水と癒着しているガン細胞を取り除いて、他はお腹を開けた際に対応させてください」
 
ぼーっとCT画像を眺めている私は、医師からたたみ掛けるように説明された記憶があります。

高遠智子著『食べものだけで余命3か月のガンが消えた 全身末期ガンから生還した、私のオーガニック薬膳ライフ

その後、彼女は、医師から余命3ヶ月の宣告を受けると、大好きなモネの絵を見るために車イスで渡仏。

偶然モンマルトルの市場でトマトを食べたことをきっかけに食の大切さを痛感します。

そこで、「食で細胞を活性化し、再生することはできないか」と思い立ち、 単身パリで食の勉強を始め、帰国後、今度は薬膳漢方を学ぶため、約1年中国に渡ります。

そして、現在では六本木にオープンしたサロン『高遠庵』 にて東洋と西洋の食、 素材、知識を融合したオーガニック薬膳料理を提供しています。

その著書のタイトルにもあるとおり、驚くことに(癌が発症する仕組みと、それを治癒するための方法を知ってしまえば別段驚くことではないのですが…)彼女自らがそのオーガニック薬膳料理を毎日の食卓に取り入れているうちに、自身のステージ4の癌が消失してしまいます。

長いこと患っていた私の体ですが、今は心をこめて作る料理のお陰で元気いっぱいです。余命3か月の宣告を受けたあの日から考えると、夢のようです。
 
今は、年に一度受ける健康診断ではまったく異常なし。石灰化した、ガン細胞だったものが肺、甲状腺、胆のうにある状態です

高遠智子著『食べものだけで余命3か月のガンが消えた 全身末期ガンから生還した、私のオーガニック薬膳ライフ』 

なぜ彼女のステージ4の癌が消失したのか?

それについてはまた、別の記事(「なぜオーガニック薬膳料理研究家・高遠智子さんは余命3カ月の末期癌から生還できたのか?」)にて触れていますが、

今回の記事では、

なぜ、高遠智子さんが28歳の時に癌になってしまったのか?

その理由について考察していきます。


前述の著書『食べものだけで余命3か月のガンが消えた 全身末期ガンから生還した、私のオーガニック薬膳ライフ』の冒頭にて、当時の高遠さんの摂っていた食事の内容が記述されている部分があります。

ごはんだけは、5歳の頃から、お釜や鍋で直火炊きをすることはできるようになっていました。

あとはインスタントの味噌汁スーパーやデパ地下、コンビニのお惣菜を買いました。

時々、レタス、ピーマン、りんごをさっと水洗いして、うさぎのようにボリボリガリガリかじり付く。野菜はそれのみ。

高遠智子著『食べものだけで余命3か月のガンが消えた 全身末期ガンから生還した、私のオーガニック薬膳ライフ』 

当時の彼女の食生活のポイントは、以下の3点です。

①スーパーやデパ地下、コンビニのお総菜を食べている
②インスタントの味噌汁を飲んでいる
②生野菜を食べている

どうしてこの3点が、癌を発症させる要因となるのか?
それぞれ解説していきます。

  • 食品添加物は、2つの意味で、癌発症の原因となる
まずはじめに、高遠さんが当時食べていたスーパーやデパ地下、コンビニのお総菜には、大量の食品添加物が使われています。

まず、どこに行っても目にするファストフード店の食べ物は、毒のカタマリです
コンビニや弁当チェーン店のお惣菜やファミレスの料理も同様。スーパーやコンビニには所狭しと並べられているスイーツやパン、スナック菓子も、もちろんそうです。

内海聡著『1日3食をやめなさい!』 

そして、これらの食品添加物を摂取することで、私たちの人体は2つの意味で癌発症の恐怖にさらされることになります。

1つ目は、食品添加物自身が癌の原因となる悪玉活性酸素を生み出すという点です。

増えすぎた善玉活性酸素は悪玉活性酸素になりますが、呼吸の残骸の活性酸素だけなら、人体に及ぼす悪影響もさほど大きなものではありません。

しかし、最初から悪玉活性酸素を発生させてしまう恐ろしい原因が、じつはたくさんあるのです。

紫外線、放射線、大気汚染といった環境的なものや、ウィルス、化学物質、タバコ、薬など、いわゆる身体にとって「害」になるものは、悪玉活性酸素を生んでしまいます

辻直樹著『なぜ水素で細胞から若返るのか』 

そして、この悪玉活性酸素は、正常な細胞から電子を奪うことで、細胞を老化へと導き、癌を発症させる原因にもなるのです。

活性酸素は電子の状態が不安定で、安定した状態を求めて、あたりかまわず近くに存在する分子から電子を奪おうとします。この現象が、一般的に「酸化」と呼ばれるものです。

そもそも人間は活性酸素が原因となって、どんな病気になったり、悪化したりするのか、主なものをざっと書きだしてみます。
 
腫瘍―がんの発生・がんの転移・がん化学療法と放射線療法の副作用 

太田成男著『水素水とサビない身体: 悪玉活性酸素は消せるのか

このように、スーパーやデパ地下、コンビニのお総菜に使われている大量の食品添加物は、癌を発症させる原因そのものになります。

しかし、仮に人体の中で癌細胞が発生したとしても、それが即発癌へと繋がることはありません。人体にもともと備わっている免疫力によって、体内に出来た癌細胞をやっつけてしまうからです。 

腸は、みなさん知ってのとおり、食べたものを消化して吸収し、体に不要なものを便として排泄する器官です。でもそれだけではなくて、今注目されている「免疫力」の約6割を担っています。
 
免疫力とは、病気の原因となるウィルスや細菌を無害化したり、がん細胞などをやっつけたりする力のこと。

免疫力が上がれば全身が健康になり、下がれば病気になったり、病気とまではいかなくても不調をきたしたりするのです。
 
こうした腸の働きは、実は、腸内に住みついている400種類、合計100兆個もの細菌の働きによっています。つまり、私たちの健康は、腸の中にいる「箘」に左右されているのです。

ところが、食品添加物は、腸内の菌のバランスを変化させ、その結果、免疫力が低下し、発癌リスクが高まってしまうことが明らかになっています。

腸内環境のよしあしは、①食事因子、②腸管機能、③腸内細菌の3つで構成されており、健康を左右する大事なポイントになっています。

先ほど述べたように、細菌バランスが「善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7」であれば理想ですが、食生活や体のリズムの乱れ、ストレス、運動不足などによって、悪玉菌が増えてバランスが崩れてしまうのです。
 
すると、免疫力が低下して私たちの体は病気を予防しにくくなります。

ニキビや肌荒れ、頭痛、肩こり、疲労という日常的な不調をはじめ、感染症やアレルギー性の病気にかかりやすくなります。軽い病気ばかりではなく、免疫力に関係するがんにかかるリスクも、高くなるのです

栗生隆子著『植物性乳酸菌の力で腸キレイ TGG(豆乳グルグル)ヨーグルト

そして、2つ目として、食品添加物は、今お話しした癌を予防する免疫力の鍵を握っている腸内細菌自体を殺してしまうことがわかっています。

2012年3月15日(木)東京ビッグサイトで開催された「健康博覧会2012」。この中で、発酵食品や酵母食品についてのセミナーが開催された。

ここでは寄生虫学、細胞免疫学の研究を通して「腸内細菌」の重要性を訴え続けている東京医科歯科大学名誉教授 藤田紘一郎氏の講演を取り上げる。

あるいは抗生物質を頻用したり、食品添加物が大量に含まれるようなインスタント食品を過剰に摂取してしまうと腸内細菌は激減したりバランスが崩されてしまうため注意しなければならないと藤田氏は指摘する。

腸内細菌を増やす日本の伝統食「酵素・酵母食品」 ~「健康博覧会2012」セミナー - 日本食品機能研究会(JAFRA) 

こうして、食品添加物は、

①それ自体が活性酸素を生み出すことにより、細胞の酸化(=癌化)を促進するとともに、

②一方でこの活性酸素により体内で発症した癌細胞の増殖を抑えるための免疫力の鍵を握る腸内細菌を殺すという、

正に2つの意味で、人間の発癌リスクを高めることに寄与しているのです。

  • インスタント味噌汁は本物の味噌汁とは似て非なるもの
次に、高遠智子さんが28歳当時に飲んでいたインスタント味噌汁ですが、こちらも食品添加物が含まれており、前述した通り発癌リスクを高める食品です。

それでは、インスタント味噌汁ではダメなのならば、スーパーなどで味噌を買ってきて、自分で味噌汁を作ろうと思い立つ方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、それも同じです。

なぜならば、普通のスーパーで売っているような大手メーカーの有名な味噌は、微生物が死んでいるいわゆる〝ニセモノの味噌〟だからです。

味噌は塩分だけでなく発酵食品であることに意味があるのですが、食品添加物が入っているものを使ってはいけませんし、「塩分控えめ」と書かれた味噌もNGです。

これを使うのは「
不健康になりたい」と宣言しているようなもの。塩を控える代わりに食品添加物を使っているからです。

内海聡著『医者が教える あなたを殺す食事 生かす食事』 

それでは、本物の味噌とは何か?

その問いに答えるのは簡単です。それは、微生物が生きている(呼吸している)味噌ということになります。つまり、微生物が呼吸するための空気穴が空いている味噌を探せば良いのです。

例えば、私が普段愛用している、正直村の『稲穂 玄米味噌』のパッケージには、以下の記述があります。

本品は添加物等を使用していない為、有益な微生物の酵素・乳酸菌・酵母菌が生きています。
高温多湿の気温になると発酵して袋が膨張してくる為に、袋の上部に呼吸口が開けてあります
 
袋を横にしないように御注意下さい。
 品質には影響ございませんので、安心してお召し上がり下さい。

  • 抗酸化物質を摂るためには、野菜は加熱すべし
最後に、高遠さんが癌発症時に食べていた生野菜ですが、癌予防の観点から見ると、実は野菜は加熱した方が効果的なのです。

また、生の野菜を食べても抗酸化成分はほとんど吸収されません。これは、実際に調べてみてわかったことで、生野菜からは抗酸化成分はほとんど抽出されないのです。 

ではどうすればいいかというと、単純に加熱するのがいちばんいいのです。

私はいろんな野菜を小さく刻んで煮込んだスープを飲んでいますが、わずか十分程度煮込むことで野菜に含まれる抗酸化成分の八〇%以上が抽出されるのです。

奥野修司著『がん治療革命 「副作用のない抗がん剤」の誕生』 

いかがでしょうか?
これまで見てきたように、高遠智子さんの当時の食生活は、正に癌になるべくしてなってしまったとも言えるものでした。

しかし、高遠さんは現在、自らが実践することで結果的に癌を消失させることに成功した、正に命の恩人でもあるオーガニック薬膳料理を、六本木でオープンした『高遠庵』 にて提供しています。

癌に苦しんでいる方、癌を予防したいと思っている方は、ぜひ一度、訪れてみてはいかがでしょうか?

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第2話 なぜオーガニック薬膳料理研究家・高遠智子さんは余命3カ月の末期癌から生還できたのか? へつづく


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