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抗がん剤を医薬品ではなく、一つのビジネス、商品として見た時にどのように評価できるのか?
を探る連載記事。

第一回目の今回は、商品開発のリスクに焦点を当てながら、抗がん剤ビジネスの素晴らしさについて、考察していきます。

  • 抗がん剤のルーツは、毒ガス兵器であるマスタードガスだった
皆さんは、抗がん剤のルーツが、毒ガス兵器だったという事実をご存知でしょうか?

まず、「抗がん剤」という薬剤が世に登場したきっかけをご存じでしょうか。抗がん剤の起源は毒ガスだと言われています。今なら「化学兵器」と呼ばれるものです。

第二次世界大戦中の1943年12月、イタリア南部バーリ港に停泊していたアメリカの輸送船「ジョン・ハーヴェイ号」がドイツ軍の爆撃を受け、積み荷の大量のマスタードガスが海に漏れ出し、連合軍兵士らが大量に浴びるという事件が起こりました。

翌朝から、兵士たちに失明や化学物質によるやけどなどの症状が表れはじめ、中には血圧低下やショックを起こして白血球値が激減する人が出ました。 

抗がん剤 毒ガスから生まれた救世主 - 医療プレミア(毎日新聞) 

上記の出来事をきっかけに、マスタードガスには、白血球を減少させる効果があることがわかり、そこから、白血病や悪性リンパ種向けの抗がん剤の開発へと繋がっていきました。

このことから、マスタードガスに白血球を減少させる作用があると考えられるようになり、白血病や悪性リンパ腫など白血球が増えすぎる血液のがんの治療薬としての研究が始まりました。マスタードガスの分子を一部入れ替えた毒ガス、ナイトロジェンマスタードが後に最初の抗がん剤となります

抗がん剤 毒ガスから生まれた救世主 - 医療プレミア(毎日新聞) 

こうして、戦時中は戦争のための兵器だったマスタードガスが、戦後は、人々の病気(癌)の治療のために使われる抗がん剤へと姿を変えることになったのです。


ここで、一見、抗がん剤とは直接関係が無いと思われる商品を一つ、取り上げます。

その商品の名前は、『マカロンレースマスク』です。
 
一方、ここで紹介する企画商品も「花粉対策」のマスクなのですが、当然普通のマスクではありません。以下の写真をご覧ください。甘ーい!

中小企業が「尖った商品」を作る3つのコツ | コマースデザイン

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抗がん剤とこの甘いマスクには一見、何の関係も無いように思えます。
ところが、この2つは、その分野は違えど、全く同じ手法にて開発された〝商品〟なのです。 

  • 既存の商品に、新たなコンセプトを与える 
その手法とは、既存の商品に今までに無い全く新しいコンセプトを与えることによって、異なる商品として売り出すというもの。

まず、【ずらす】という考え方について紹介します。とある商品について、普通とは違う「新しい使いかたを提案」し、「新しい価値を提供」することです。

商品を作る際には、「投資」が必要です。リスクがあります。

でも既存の生産設備や原材料を転用するだけなら、リスクが少なくなります。つまり「既存の商品を少し変える」だけなら、ゼロから込み入った商品を企画するよりもはるかに簡単にできます。 

中小企業が「尖った商品」を作る3つのコツ | コマースデザイン 

これは正に、戦時中の殺人兵器を、人々の暮らしに役立つ電力供給装置に変えたケース(=原子力発電)と同じく、人々の生命を救う医療のための薬剤(=抗がん剤)として生まれ変わらせたスバラシイ発明です。

同時に、単なるビジネスとして評価した際にも、既存の原材料を転用しているという点で、ずば抜けて投資効率の良い商品だと言えるのです。


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