天野貴元さん死去  がんと戦いながら全国優勝も

マイナビ将棋情報局
2015.10.27

元奨励会三段のアマ強豪、天野貴元(あまの・よしもと)さんが10月27日0時2分、東京医科大学八王子医療センターで死去した。30歳。  
1985年10月5日生まれ、東京都出身。96年に石田和雄九段門下で奨励会入会、16歳で三段に昇段。三段リーグを19期戦ったが昇段はならず、2012年3月に年齢制限で退会。  
その後、舌がんが発見され手術を受けるも、昨年に再発。闘病を自身のブログ「あまノート」で公表しながら各種大会に出場し、指導などの活動を行っていた。  


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若き天才棋士・天野貴元さんが亡くなりました。

その半生を描いた著書であり遺作でもある『オール・イン』。

そこには、将棋のプロを目指しながら遊びに溺れ、夢破れた若者が、その後、舌ガンになりながらも自らの生きる道を見つけ、病気と闘いながらも精一杯生きていく物語が描かれています。

本ブログは、将棋や生き様論などは門外漢なので、敢えて、ここでは、その『オール・イン』から、何故、彼が舌ガンになってしまったのか?
いわゆる、舌ガンと社会毒との関連にスポットを当てながら、考察していくこととします。


小学一年から将棋を始めた天才天野少年。

小学生名人戦準優勝をへて奨励会試験に合格。

そこでのデビュー戦もあっさり勝利します。

1局目を勝った僕は、勢いそのままに3連勝。
「奨励会なんて、こんなもんか」
相手を軽視する僕の悪い部分が早くも全開モードに入ってしまった。
 
あのころ、まだ僕は自分の力と才能に絶対の自信を持っていたのだと思う。露骨に、どんな手を使ってでも勝とうとする将棋を指す奴らを、僕は軽蔑していた。

天野貴元著『オール・イン

しかし、この絶対的な自信が、やがて小さな綻びに繋がっていきます。

それは、若くして覚えてしまった『遊び』。

僕がなぜプロ棋士になれなかったのか。それをもしひとことで言えというなら、「遊び過ぎた」ということになる。
もちろん理由はそれだけではなかったと思うが、将棋に傾けるべき情熱や努力が足りなかったことは確かだ。

天野貴元著『オール・イン

その軌跡を同書から抜粋。

発端の時期は、はっきりしている。中学校2年生のときだ。
未成年の奨励会員には決して真似てほしくないが…… 僕は酒とタバコと麻雀と競馬とパチスロをすべて中2から始めた。
 
いまでは中学生が居酒屋に入れば警察に通報されると思うが、当時は特に年齢確認もなく、いい時代…… いや悪い時代だった。僕はウイスキーの水割りを注文し、「マイルドセブン」のスーパーライトを1日1箱吸うようになった。

天野貴元著『オール・イン

そして、彼は中学卒業後、高校進学をせずに、将棋のプロを目指す道を選びます。

しかし…。

思えば、あの頃はとにかく時間があった。高校に行かなかった自分は、予定といえば月2回の奨励会と記録係が多くて10回くらい。だから月のうち20日間はフリー、ということになる。
 
この自由さに気づいてしまった僕は、八王子将棋クラブに通わなくなった。連日、1日10時間以上将棋の勉強をしていたあの頃の禁欲生活を、僕は自ら手放してしまったのだ。

天野貴元著『オール・イン

しかし、年齢制限の26歳までに勝ち抜けることでしかプロになれないという狂気の奨励会三段リーグ。

その重圧から、彼の喫煙量は増加の一途を辿ります。

僕が見た「修羅場」の多くは表に出せない話だが、三段リーグの世界が一種の「狂気」に支配されていることは、間違いなかった。それは勝つことによってしか脱出できない魔境である。

僕はこの時期、未成年だったにもかかわらず、すでにチェーン・スモーカーだった。とうてい1日1箱では足りず、対局のある日はひっきりなしに煙を求め、ひどいときには1日6箱なんてこともあった。不摂生が自分の体を知らず知らずのうちに蝕んでいるとも知らずに…。

天野貴元著『オール・イン

2012年の3月、勝ち抜けの期限である26歳に到達し、プロ入りの夢が断たれた天野青年は、奨励会を退会を余儀なくされます。

それは、福島原発事故から、ちょうど1年後のことでした…。

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  • 天才棋士・天野貴元さんを襲った舌がんの恐怖

年齢制限により将棋の三段リーグの退会を余儀なくされた若き天才棋士・天野貴元さん。

それから1年後の2013年3月、さらなる悲劇が天野さんを襲います。

舌癌の発症。

福島原発事故から2年後のことでした。

「イテッ‼︎……」

僕は思わす手でアゴの横を押さえた。高圧の電流を流したような「ズキッ」とした疼痛が、何の予兆もなく本当に突然、舌に流れたのだ。
それは、体内の異変を感じさせる、鋭く重い激痛だった。

数日後、僕は近所の耳鼻咽喉科に電話をすると、診療の予約を取った。
 
天野貴元著『オール・イン

そこで彼は、自分の舌が尋常ならない状態にあることを知るのです。

そして恐る恐る鏡の前に立ち、口を開けて自分の舌の状態を確認した。舌の外縁部、面積で言うと6分の1くらいが紫色に変色し、いまにも穴が開きそうなくらい異常な質感に変わっている。

手術着姿のベテラン風の医師がやってきた。
「口を開けて……」
午前中と同じような診察が繰り返された後、信じられない言葉が医師の口から出た。

「1週間後、ご家族呼べる?」

「先生、家族は呼べます。ただ先に教えていただけませんか。私は何を言われても大丈夫ですから」

医師は、感情を交えず職業的な冷静さを保ちながら、こう切り出した。
「天野さん、これはほば間違いなく舌がんという、がんです。多分、転移していると思います」

それは、余りにも残酷な癌の宣告だった。

天野貴元著『オール・イン

ここからは、なぜ天野さんが舌がんになってしまったのか?を、社会毒との関連から考察していきます。

  • 舌がんリスクを高めるタバコとアルコール

実は、舌がんの原因となるものははっきりしています。
それは、タバコとアルコールです。

【あの有名人から学ぶ!がん治療】30歳、舌がんで旅立った天才棋士・天野貴元さん

zakzak
2016.03.24

舌がんの原因としてタバコやアルコール、香辛料などの刺激物などの刺激物、虫歯や入れ歯により慢性的な刺激が原因と言われています。 特にタバコは口腔内に直接、強い刺激を与えるので舌に対するダメージは甚大です。舌や口腔粘膜は皮膚などと違い刺激を受けやすく、組織が壊れやすいのです。

天野さんの著作『オール・イン』にも、タバコとアルコールに関する記述が頻繁に登場します。
 
僕はこの時期、未成年だったにもかかわらず、すでにチェーン・スモーカーだった。とうてい1日1箱では足りず、対局のある日はひっきりなしに煙を求め、ひどいときには1日6箱なんてこともあった。不摂生が自分の体を知らず知らずのうちに蝕んでいるとも知らずに…。

天野貴元著『オール・イン

しかし、このように書くと
次のような疑問をお持ちになる方もいらっしゃるはず。

世の中にタバコを吸っている人間は大勢いる。
全員が舌がんになっていることはないじゃないか? 

確かにそうです。でも断言します。

今タバコを吸っている方は、これからガンを発症するリスクが極めて高い。
なので、すぐに禁煙することを強くお勧めします。
死にたくなかったら、すぐに禁煙してください。

なぜ、ここまで言い切れるのか?

それは、現在の首都圏が、放射能で汚染されているからです。

  • 首都圏はすでに、放射能汚染されている
  •  
東京をはじめとする首都圏は、福島原発事故により放出された放射性物質により汚染されています。

放射能汚染による体内被ばくが、東海や東北地方にまで及んでいることも記事になっている。福島を中心に200人以上の子どもの尿検査を続けている「福島老朽原発を考える会」事務局長の青木一政氏の記事を引用する。「昨年11月に静岡県伊東市在住の10歳の男児、一昨年9月には岩手県一関市在住の4歳の女児の尿からセシウムが出ました。この女児の場合、4・64Bqという高い数字が出たため食べ物を調べたところ、祖母の畑で採れた野菜を気にせずに食べていたのです。」

内海聡著『放射能と原発の真実

2013年4月3日発行の日刊ゲンダイでは、首都圏水がめの深刻な汚染度を伝えている。千葉柏市の手賀沼河川の川底から1kgあたり14200Bq検出されたというのだ。これらは河川もそうだが、大多数の河川から流れ込む東京湾もひどいことになっている。基準値でいうと、国が定める食品や水の基準は1キロ当たり10Bqだから、1420倍ということになる。

内海聡著『放射能と原発の真実
 
  • 社会毒は相互に作用し、毒性を強化する 
     
首都圏が放射能で汚染されているのはよくわかった。
でも、ここで問題になっているのは、舌がんとタバコ、アルコールの関係。
放射能なんて関係ないのでは?

もっともな疑問です。
しかし、ここで重要なのは、放射能やタバコ、アルコールをそれぞれ単独で考えないということ。

そう、これらの社会毒は相互に作用し合うのです。

社会毒とは、現代社会が作り出した毒物で、今挙げた、タバコ、アルコールはもとより、砂糖、牛乳、農薬、食品添加物、薬漬けにされた家畜や養殖魚、ワクチン、遺伝子組み換え食品、そして、放射性物質です。

これらは、単独で私たちの体にダメージを与えるのではなく、
それぞれが、長い時間をかけて体内に取り込まれ、濃縮し、相互に作用し合い、
毒性を強化していきます。

そして、その毒性が体の免疫力により浄化できなくなった時、
癌という形で表面化するのです。

まず、食品添加物から紹介しましょう。

また、食品添加物の毒は、単独で作用するだけではありません。じつは、「食べ合わせ」の危険もあるのてす。
たとえば亜硝酸塩は、ソルビン酸やアミノ酸等、パラオキシ安息香酸エステルと合わさると、ニトロソ化合物という発ガン物質を作り出すといわれています。
前にも述べたように、食品添加物は体内で代謝もされず、かといって排出もされずに体内にたまります。同時に食べなくても、時間差で食べたものが体のなかで化学反応を起こし、発ガン物質などの有害物質を生むことも、十分考えられるのです。

 
食品添加物同士が作用し合うのなら、
当然、種類の異なる社会毒同士も作用し合います。

まず絶対的なまでに日本人はミネラル不足、ビタミン不足、良質の油不足であり、それに対して糖質の摂り過ぎであり、添加物や農薬や乳製品や遺伝子組み換え食品の摂り過ぎ状態である。これらは病気のリスクを著しく高めるが、最後のとどめをさせたのが放射能であるという考え方が成立するだろう。

内海聡著『放射能と原発の真実
 
さらにいえば、今の日本人を取り巻く環境は、放射能に限らず社会毒だらけなのだ。特にミネラル欠乏は日本人に多くみられる状況だが、放射性物質は一種のミネラルなので非常に日本人は悪い影響を受けやすい。日本中が昨今において病人だらけなのは偶然ではないそこにいま放射能はトドメを刺そうとしているのだ

内海聡著『放射能と原発の真実』 
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そして、この放射能をはじめとする社会毒で汚染された現代において、
私たちはどのように生きるべきなのか?

そのヒントを与えてくれる事例を一つ、紹介します。

長崎原爆の投下時に、爆心地からわずか1.4キロの病院内で被ばくしながら、病院の職員と共に奇跡的に生き残った医師、秋月辰一郎氏の手記『死の同心円』から。

被爆以来、全身火傷やガラス創などの治療に専念してきた私は、八月十三日ごろから新しい疾病に直面した。あとになって、原爆症と呼ばれるものである。

私は想像と推理によってこれを「レントゲン・カーター」に似たものと断定し、私がそれに苦しめられたとき、よく食塩水を飲んだことを思い出した。レントゲン・カーターの患者に、生理的食塩水より少し多く塩分を含んだ水を飲ませることは、レントゲン教室で働いている者の常識であった。私には原子生物学の知識はなかったが、
「爆弾をうけた人には塩がいい。玄米飯にうんと塩をつけてにぎるんだ塩からい味噌汁をつくって毎日食べさせろ。そして、甘いものを避けろ。砂糖は絶対にいかんぞ
と主張し、職員に命じて強引に実行させた。

それは、私が信奉しているミネラル栄養論とも一致する考え方であった。
この考え方に立てば、食塩のナトリウムイオンは造血細胞に賦活力を与えるが、砂糖は造血細胞に対する毒素である。

虚弱体質の私が、千四百メートルの距離で被爆しながら原爆症にならず、病院の職員や患者全員がレントゲン・カーターに似た自覚症状を感じながら、なんとかそれを克服し、働きつづけることができたのは、私はやはり食塩のおかげであり、秋月式栄養論の成果であったと思う。私の周囲にいた人々は、みなそれを信じている。たとえ学会に認められない説であっても……。

秋月辰一郎著『死の同心円

いかがでしょうか?
原爆投下直後の長崎も、
現代の東京と同じく大量の放射性物資により汚染されていました。

そこで秋月医師が禁じたもの=砂糖。

もちろん平常時であれば砂糖と食べたくらいで、すぐに死に至ることはありません。
(長い年月を経て、癌になることはあるかもしれませんが…。)

しかし、放射性物資により汚染された状況では、砂糖を口にすること自体が、致命傷となるのです。

ここで、ようやく話が戻ってきました。

冒頭の天野貴元さんにとってのタバコは、まさに長崎原爆投下時の砂糖に匹敵するものだったのです。

天野さんの舌がんが発症したのは、福島原発事故から2年後の2013年3月。
それは、決して単なる偶然ではないのです。
 

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