皆さんがいつも食べているピーマンの肉詰め。

作る際にひと工夫するだけで、その味が見違えるほど美味しくなります。

本日の記事では、そのピーマンの肉詰めを、ピーマンがシャキシャキ、中の肉だねがジューシーな食感で、かつ最高の味付けに仕上げるための調理法をお伝えします。

名付けて、『最高のピーマンの肉詰めの作り方』。

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ピーマンの肉詰めを最高の味に仕上げるための法則は、次の5つです。

  1. ピーマンの切り方を工夫し、片栗粉をまぶす
  2. 調味料にこだわる
  3. 総重量に対して0.8%の塩分量とする
  4. 肉だねを手でこねない
  5. 低音調理でじっくり焼き上げる
 
これらの法則には、全て合理的な根拠があります。
今から、一つずつ解説していきましょう。 


1.ピーマンの切り方を工夫し、片栗粉をまぶす

これは、実際にピーマンの肉詰めを作ってみればわかるのですが、この料理の一番の難しさは、焼いている途中で、ピーマンと肉だねが剥がれてしまうことです。

この、料理としての見た目を整えるための工夫が、ピーマンの肉詰めを作る上での最初のハードルとなります。

しかし、心配は無用。
このハードルを飛び越えるためには、二つの工夫を施してやれば良いだけ。
一つは、ピーマンの切り方を工夫すること、もうひとつは、ピーマンに小麦粉をまぶすことです。

まずは、ピーマンの切り方です。

ある日、ピーマンをへたのある方から見ると、でこぼこ(凸凹)がとても気になりました。

なにげに、凹んだところに包丁をあて縦にきってみると、ちょうど蓋をするような形で、筋が膜をしています。
この膜を切り捨てないで、利用して肉詰めすると、ピーマンの肉詰めは煮ても焼いても外れませんでした。

もちろんこの切り方をすることでピーマンと肉だねが外れることを防止することは十分可能でしょう。しかし、より外れる確率を下げるために、次なる工夫を施します。

それは、ピーマンの表面(肉だねを乗せる側)に小麦粉をまぶすことです。

肉だねがピーマンからはずれないように、片栗粉をふってから詰める。

ピーマンの肉詰め - キューピー3分クッキング

これで肉だねがピーマンから剥がれるリスクをほぼゼロにすることができます。

形が整ったところで、いよいよ中身の材料に移りましょう。


2.調味料にこだわる

肉だねを作る際の調味料には、可能な限りオーガニックな素材を使うことをオススメします。 
なぜなら、添加物の入っていない調味料で調理した料理は、驚くほど美味しく、かつ身体にとっても優しいからです。

パート1で話したような社会毒について、私は講演などでも話す機会が多いですが、質疑応答の際に必ずといっていいほど聞かれるのが「まずは何から食品を変えたらいいでしょうか?」という質問です。
 
私は「調味料」だといつも答えるようにしています。

なぜなら、調味料は料理をする時に必ず使うものであり、さほどコストをかけずに毎日の食生活に影響を与えられるものだからです。
 
調味料の基本は、しょうゆ、味噌、塩、みりん、酢、酒ですが、大量生産で流通しているもののほとんどが偽物といってもいいでしょう。
 
調味料を選ぶ基準は「昔ながらの製法のもの」で、食品添加物をいっさい加えていないものが理想です。 

内海聡著『医者が教える あなたを殺す食事 生かす食事』 

レシピは最後に紹介しますが、今回は、肉だねと合わせ調味料の両方に使用するお酒にこだわってみましょう。

今回料理に使用するのは、無濾過・無添加の自然酒、『寺田本家 香取 純米90』です。

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寺田本家 香取 純米90

この、『寺田本家 香取 純米90』は、無農薬の米と麹を使用し、 酒蔵に棲みついている微生物の力で発酵させた自然酒で、本物の発酵食品であることから、毎日その味と香りが変化していきます。

また、添加物が一切入っていないため、料理に使用するとその味が引き締まるだけでなく、身体にとっても良い効果が期待できます。

現に微生物が生きている自然酒には、癌を予防する効果があることが、数々の研究から判明しています。

秋田大学名誉教授で医学博士の滝沢行雄氏の研究によると、人のガン細胞に、薄めた純米酒をたらすと、九十%以上が変形または死亡するという。
 
中年男性で、毎日飲酒するグループに絞ってガンの死亡状況を調べてみると、このグループは、飲酒をしないグループに比べて、ガンにかかる率が低かったという。特に胃ガンの発生率は、四〇%も低下していたそうだ。
 
飲酒はがガン予防になると証明されたのだ。同様の結果は、文部科学省の調査でも得られている。
 
愛媛大学の奥田拓道教授の研究室でも、日本酒の中に糖尿病予防のインシュリン様物質があることがわかり、それどころかガン細胞の増殖を抑制するナチュラルキラー細胞活性促進物質というものの存在が判明した

寺田啓佐著『発酵道―酒蔵の微生物が教えてくれた人間の生き方』 

もちろん、お酒だけでなく、醤油や味噌、油にこだわるのも大切なこと。

肉や野菜と違って、コストパフォーマンス的にも調味料にこだわるのが最も経済合理的だと言えるでしょう。


3.総重量に対して0.8%の塩分量とする

肉だねについては、もう一つ気をつけるべきポイントがあります。 
それは、塩分量を肉だねの総重量の0.8%にすること。

そこで、調理科学のみならず、生物学や生理学の本を読みあさり、それらの知識をもとに調理実験を繰り返しました。

その結果、「最適な塩分は、料理の重量の0.8%である」という基本的な考え方が生まれました。
 

この0.8%というのは、人間の体液に近い塩分濃度なので、抵抗なく体内に取り込まれ、それゆえに、人が心地よさを(美味しいと)感じることができるのです。


4. 肉だねを手でこねない

厳選した調味料を使って、0.8%の塩分濃度にした最高の肉だねですが、手でこねてしまってはその味が台無しになってしまいます。

ところでハンバーグというと、「手ごねハンバーグ」というメニュー名が存在するほど、手でしっかりこねたものが美味しいイメージがあります。
 
でも水島さんによると、肉を手でこねるのはNG。手でこねてしまうと、肉がくっつきにくくなり、旨みを十分に閉じ込めることができなくなってしまいます。
 
手を使うと体温がハンバーグのタネに伝わり、肉のタンパク質が変化し出してしまうからだとか。肉は意外とデリケートで、30度くらいで早くも熱が入ってしまうようですよ。

水島弘史シェフの、科学的にも理にかなったハンバーグの作り方。 - やまでら くみこ のレシピ 

しかし、手を使ってこねることができないとすると、どのようにすれば良いのでしょうか。
簡単な事です。すりこぎを使うのです。

さて、肉を手でこねてはいけないとすると、どうすれば良いのでしょうか。すりこ木を使います。
 
ボールの中に肉だけを入れ、すりこ木で突くようにしてこねます。ちなみにすりこ木を、通常使うように回してはいけません。あくまでも上からトントンと突きます。ボールがくっついて軽く持ち上がるようになったら、こねる作業は完了です。

水島弘史シェフの、科学的にも理にかなったハンバーグの作り方。 - やまでら くみこ のレシピ

こね終わった肉だねをスプーンを使ってピーマンに詰めたら、最後に押し込む際に表面を指で押さえる程度で十分です。

ポイントは、できるだけ生身の手で肉だねに触れないこと。


5.低音調理でじっくりと焼き上げる

さあ、こうして完成したピーマンの肉詰めを、いよいよフライパンで焼きあげていきます。

フライパンは特殊なものも、高級なものも必要ありません。
ごくごく平凡なテフロン加工のもので十分です。

ただし、火の強さだけは、絶対に弱火〜弱い中火でゆっくりと焼きあげて下さい。

肉や魚を柔らかく仕上げるには、細胞内の水分をいかに温存するかが決め手となります。

しかし、素材を加熱すると、必ず細胞内部の水分は流出します。いかに優れたプロであれ、これは絶対に避けられません。

この水分をいかに残すように調理するかが腕の見せどころなのです。そのためには、素材をゆっくり加熱ことが不可欠です。

水分の居場所を残し、柔らかく仕上げるためには、急激な強い加熱を避けること。

弱火〜弱い中火でゆっくり温め、筋組織が凝固しはじめる50℃を、おだやかに通過させることが大切なのです

水島弘史著『強火をやめると、誰でも料理がうまくなる!』  

この五つの法則を守れば、誰でもピーマンはシャキシャキで、かつ中の肉だねはジューシーな、美味しいピーマンの肉詰めを作ることが出来ます。

最後に、この五つの法則を守った上で作っていただきたいピーマンの肉詰めのレシピを参考に紹介しておきましょう。

ピーマンの肉詰めのレシピ|キユーピー3分クッキング - 日テレ 


もちろん上記のレシピにこだわる必要はありません。
どのようなレシピでも、上記の五つの法則さえ守れば、必ず美味しいピーマンの肉詰めが完成すること間違いありません。

なぜなら、五つの法則は、いずれも理論的な裏付けがある、ロジカルなものだからです。
 

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