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自宅で作る焼きそばが上手く作れない。

そんな悩みをお持ちの方々のために、本日の記事では、自宅で簡単に作れる、屋台の味を再現した絶品焼きそばのレシピをご紹介します。

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一つ質問します。

皆さんは、美味しい焼きそばを作るためのコツは何だと思いますか?

ソース?麺?具材の質?

いいえ、違います。

焼きそばの味を決めるのは、ズバリ、食感なのです!


ここで、自宅のチッキンで作る焼きそばの味を思い出してください。

ひょっとして、麺はふやけてブヨブヨになっていませんか?
野菜は水分が出てベチャベチャになっていませんか?
一方豚のこま切れ肉は水分が飛んでしまい硬くなってはいませんか? 

このように、自宅で作る焼きそばの味が不味くなってしまう要因は、食感の悪さなのです。

そこで、美味しい焼きそばを作るためには、上記の逆をやれば良いことがわかりますね。

つまり、

  1. 麺は、水分を飛ばすことで⇒モチモチかつパリパリに、
  2. 野菜は、水分を閉じ込めることで⇒シャキシャキに、
  3. こま切れ肉も、水分を閉じ込めることで⇒プリプリに、

してやれば良いだけです。

それでは、さっそく、屋台の焼きそばを再現できる、素材別の調理法を解説していきましょう。


◎麺

焼きそばの麺がブヨブヨになってしまう最大の要因は、麺に含まれている水分。
この水分をいかに飛ばすかが、美味しい麺にするためのポイントになります。

しかし、市販の袋入りの焼きそばの作り方(最後に水を入れて蒸し焼きにする)は、これに完全に逆行しており、自殺行為です。

これでは、メーカーが私たち消費者にわざわざ不味い焼きそばを作らせようとしていると思われても不思議ではありません。

まずテフロンのフライパンを中火にかけます。ここで油は入れません。焼きそばの麺をかたまりのままフライパンに放りこみます

四角いトースト状のまま固まってしまいそうに思えるかもしれませんが、そうなりません。

火を通しているうちに、なんと見事なまでに、勝手にほぐれてきます。箸を強引に入れると麺がちょん切れちゃうので、軽く突っつくぐらいの感じでやさしく箸を入れます。

【連載】『家めしこそ、最高のごちそうである。』レシピ②:スーパーで売っている「焼きそばセット」を美味しく食べるすごい秘訣 - HONZ

もちろん、ただフライパンで火を通すだけでは不十分。
大切なのは、麺がほぐれた時点で、一旦フライパンから取り出して加熱し過ぎない状態のままにしておくことです。


◎野菜

野菜を美味しく炒めるポイントは、三つあります。

  1. 弱火で長時間炒めること
  2. 少し固めの状態で炒めるのをやめること
  3. 野菜の種類ごとに別々に炒めて、一旦取り出すこと

皆さんは、野菜を炒める時に、強火で一気に炒めてはいませんか?
おそらく、強火で一気に炒めた方がシャッキっと仕上がるようなイメージがあるのではないでしょうか?

実は、野菜は弱火で炒めた方がシャキッと仕上がります。

信じられないかもしれませんが、これは科学的根拠に基づく歴然とした事実です。

僕がおススメしているのは、冷たいフライパンに野菜を入れて弱火で時間をかけていためる方法。

「弱火で長時間」というと、野菜の食感が失われてびしゃびしゃになりそうな気がするかもしれませんが、絶対にそうはなりません

だまされたと思って試してみてください。

水島弘史著『野菜いためは弱火でつくりなさい いつもの家庭料理が急に美味しくなる33のレシピ

上記(弱火で炒める)以外にも、野菜をシャキシャキに炒めるコツは幾つかあります。

一つは、野菜を炒めすぎないこと。

この調理法では、麺、肉、野菜を種類別に別々に炒めた後に、最後にフライパンで加熱しながら混ぜ合わせます。
そのため、最初に炒める時点で野菜をベストな硬さにしておくと、最後に混ぜ合わせて炒める時に加わる熱によって、野菜がベチャベチャになってしまうのです。
そこで、この時点では、野菜の硬さを少し硬めにしておくことがポイントになります。


もう一つは、野菜を種類ごとに別々に炒めることです。

その理由は、野菜の種類によってその硬さが異なり、その種類ごとに、ベストな硬さになるまでの時間が異なってくるからです。

例えば、人参とピーマンと玉ねぎを硬さの順に並べると

人参>ピーマン>玉ねぎ

となるはずです。

当然、柔らかい玉ねぎと硬い人参を一緒に炒めたら、人参がベストな状態(硬さ)になっている時に、玉ねぎはベチャベチャになってしまっています。

だから、それぞれの野菜がベストな硬さになるように、別々に炒めることが重要になるのです。

もちろん、上記の麺と同様に、個別に炒めた野菜は、少し硬めの状態でフライパンから取り出しておきましょう。(加熱し過ぎを防止するため)


◎豚肉

最後は豚のこま切れです。
肉についても、野菜と同様、低温で調理します。

そうすることで、肉の内側に水分を閉じ込めることができる結果、驚くほどプリプリで柔かい食感にすることができます。

基本的に、皆さん、火が強すぎるのです。

火が強いとどうなるか。中まで火を通すにはある程度の時間が必要ですが、その前に外側が焦げてしまったり、たんぱく質が縮んで身が固くなってしまったり、素材の細胞が壊れて水分が外に出てしまったりします。
 
加熱の基本は、弱火~弱い中火。

ゆっくりと素材に火を通せば、上記の失敗は起こりにくくなります。

その結果、肉や魚はやわらかくジューシーに仕上がり、野菜はシャキシャキの食感を残すことができるのです。

水島弘史著『量 時間 温度 はかるだけで 絶対失敗しないおもてなし料理』 

こちらも、肉の色が変わったら、一旦取り出して、お皿かボウルに乗せておきましょう。


◎最後の仕上げ

このようにして炒めた素材を、最後は、フライパンに戻し、塩、胡椒、ソースを投入します。
香りを立たせるため、少し強火にして、塩、胡椒で味付けしたら、付属(粉)のソースを振りかけてヘラで回し全体に馴染ませます。

ここでは、野菜を炒めすぎないように、短時間で一気にやってしまうことがポイントです。

このようにして、素材を別々に炒め、最後に混ぜ合わせて味付けした焼きそばは、素材がベストの食感の、正に屋台(プロ)の味が再現されます。

ぜひ一度、お試しください。


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今回のブログでは、『感動パスタ(レタスクラブMOOK)』に掲載されている

「リストランテ アクアパッツァ」日高良実シェフに習う「しめじとチキンのクリームスパゲッティ

を、自宅でプロ並みのクオリティで作る方法をお伝えします。

このパスタは実際に私が作った上で味見しています。
したがって、プロ並みのクオリティというのも、決して大げさな表現ではありません。

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まず、レシピを紹介する前に、自宅でパスタをプロ並みのクオリティで作るコツを紹介しておきましょう。

自宅でパスタをプロ並みのクオリティで作る二つのコツ

  1. 素材を、水島弘史シェフのロジカルクッキングの手法で調理する
  2. パスタの茹で時間を、表示より1分間短くする

この二つを守れば、誰でも簡単に、プロ並みのパスタを作ることが可能になります。
それでは、一つずつ解説していきましょう。

一つ目のコツである素材の調理法ですが、こちらは、フランス料理シェフで、料理研究家でもある水島弘史氏のロジカルクッキングの手法で調理することがポイントになります。

水島弘史シェフのロジカルクッキングのポイントは、以下の三つ。

  1. 素材の総重量の0.8%の塩加減で味付けする
  2. 素材を弱い中火でじっくりと加熱する
  3. 素材は出来上がりの総重量が元の重量の80%になるように焼き上げる 

まず一つ目のポイントである、「素材の総重量の0.8%の塩加減で味付けする」ですが、実は、この0.8%というのは、人間の体液と同じ塩分濃度。

この体液と同じ塩分濃度を人間は、最も心地よい(=美味しい)と感じるのは必然。
実にロジカルで、科学的です。

なぜ、体液と同じ0・8〜0・9%の塩分が美味しいと感じるのでしょうか。その秘密を解きあかしましょう。

野菜も肉も魚も、私たち人間も、生物の細胞の内側と外側は、いつも一定の環境が保たれるようにコントロールされています。

一方、細胞の中と外の塩分濃度が同程度のとき、細胞の水分バランスがつり合います。
細胞内の水分はみずみずしく保たれ、風味が流れ出ることもありません。

これが、食べて美味しさを感じる塩加減です。0・8%は、この細胞の内外の塩分がちょうどつり合う塩分濃度に最も近い値です。だから0・8%がおいしいのです。

水島弘史著『強火をやめると、誰でも料理がうまくなる!』 

素材の重量に対して、0.8%相当の塩をかけたら、次に中弱火でじっくりと焼き上げます。
こうして焼いた肉は、驚くほどジューシーで美味しい、まさにプロの味(=食感)です。

それでは、なぜ、中弱火でじっくりと焼き上げた肉は、ジューシーで美味しいのでしょうか?

肉や魚を柔らかく仕上げるには、細胞内の水分をいかに温存するかが決め手となります。

しかし、素材を加熱すると、必ず細胞内部の水分は流出します。いかに優れたプロであれ、これは絶対に避けられません。

この水分をいかに残すように調理するかが腕の見せどころなのです。そのためには、素材をゆっくり加熱ことが不可欠です。

水分の居場所を残し、柔らかく仕上げるためには、急激な強い加熱を避けること。

弱火〜弱い中火でゆっくり温め、筋組織が凝固しはじめる50℃を、おだやかに通過させることが大切なのです


水島弘史著『強火をやめると、誰でも料理がうまくなる!』 

ここで一つ問題が生じます。
じっくり中弱火で焼き上げた肉や野菜を、どのタイミングで、焼くのを終わらせるか?
ということです。

しかし、これも、あれこれ悩む必要はありません。
焼き上がった肉や野菜の総重量を計って、元の重量の80%になっていればそれで大丈夫です。

もっとも美味しく、肉汁たっぷりに焼き上げるには、重量が一つの基準になります。

目安は、焼く前の重量の80〜85%程度

水島弘史著『強火をやめると、誰でも料理がうまくなる!

さて、これで、素材のベストな調理が完了しました。
あとは麺(パスタ)とソースを絡めて出来上がりです。

その際に気をつけることはパスタの茹で時間を、表示より1分間短くすることです。

これは、麺をアルデンテに保つために行います。
この方法は、前述の『感動パスタ(レタスクラブMOOK)』にも記載されているテクニックです。


もう一度、おさらいしましょう。
  • 素材を、水島弘史シェフのロジカルクッキングの手法で調理する
  • パスタの茹で時間を、表示より1分間短くする

これら2つのコツを徹底するだけで、ジューシーな素材と歯ごたえのある麺(パスタ)が絡まる、文字どおりのプロの味が完成します。

ぜひ一度、お試しください。

それでは、最後に、この二つのコツを織り込んだ、「しめじとチキンのクリームスパゲッティ」をプロ級のクオリティで作るためのレシピ(『感動パスタ(レタスクラブMOOK)』のレシピを私なりにアレンジしたもの)を紹介しながら、本ブログ記事を締めくくりたいと思います。

しめじとチキンのクリームスパゲッティ

【材料】(2人分)

パスタ…160g
鶏もも肉…小1枚(200g)
しめじ…2パック(200g)
生クリーム…150㎖
オリーブオイル…大さじ2
塩、胡椒

【作り方】

1 しめじは石づきを除いて後房に分ける。鶏肉は皮と余分な脂を除き、一口大に切る。

2 フライパンにオリーブオイルを入れて中弱火で熱し、鶏肉を炒める。炒める際は、鶏肉の重量(200g)の0.8%の塩(1.6g)を振りかけ、薄く焦げ目がついたら、フライパンから一旦取り出す。

3 パスタは塩(1%・分量外)を入れた油で、袋の表示より1分短く茹で始める

4 フライパンでしめじをさっと炒め、しめじの重量(200g)の0.8%の塩と、胡椒少々を振る。さらに、しめじがこんがりと色づくまで炒め、そこに鶏肉を戻してパスタのゆで汁50㎖を加えて混ぜる。

5 生クリームを加えて弱めの中火にし、全体に混ぜながらひと煮立ちさせる。

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